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文部科学省が2022年7月に
裸眼視力1.0未満の中学生が過去最多60.28%となった、と発表しました

近視になる子供たちが増え続けているのは
日本だけでなく世界中で増え続けているようです

近視になる子供たちが増え続けている理由は
だいたい下記のような理由です

・外で遊ぶ時間が減った
・スマホやタブレットなど近くを見る時間が増えた
・30センチ以内で本など近くを見る

原因はこのようにはっきりしています

遠くがよく見える眼で(=眼が良い状態で)
近くを見続けることで近視になる
、ということです

重要なことは「ではどうすればいいか?」です

この「どうすればいいか?」の方法がいろいろあるので
みなさんを悩ませるんです

遠くが見えにくくなる近視に対して
2つの方法の考えが存在します

1つは「どうにかして遠くがよく見えるようにする

起こった症状に対して、それを元通りにしようとする対症療法
つまり遠くが見えにくくなった眼を何らかの方法で遠くが見えるようにすることです

代表的なものが「眼鏡」「コンタクトレンズ」
「レーシック」「眼内コンタクトレンズ(ICL)」など
道具や外科的手術などで遠くがよく見える状態にすることを目的とした方法です

最近では、「オルソケラトロジー」と呼ばれる近視回復治療を
しているお子様も増えているように感じます

このオルソケラトロジーを簡単に説明すると
寝ている間ハードコンタクトレンズをして
ぎゅーとハードコンタクトレンズで角膜を圧迫することで
夜中に角膜を押しつぶして、角膜の形を変形させることで
朝、起きてハードコンタクトレンズを外しても
日中はまだ角膜が押し潰された状態が続いているので
一時的に遠くが見える状態が続くようです
それで、また夜中に角膜を押しつぶす、、、これを一生続ける、、、

日中、眼鏡やコンタクトをしなくて良いので一見便利そうですが
眼球を毎日毎日圧迫し続けることで
眼圧が上がり網膜などに相当なダメージがありそうな気がします、、、

どうにかして遠くをよく見えるようにする」ことを
最大の目的とした考えによる方法はこのような種類があります

ただ、思い出してください
なぜ近視になるのか?

それは「遠くがよく見える眼で近くばかり見ることで近視になる」のです

でも上記のような方法で遠くが良く見える状態にしても
また近視が進んだ経験をされている方は多いのではないですか?

何らかの方法で遠くがよく見えるようにしても
なぜ近視になるのか?なぜ近視が進むのか?
その原因を解決しなければ当然同じことを繰り返します

遠くをよく見えるようにする」方法はあくまで
今の状態を一時的によくするだけのものです
もちろん、遠くをよく見えるようにすることは当然必要です

ただ、もっと必要なことは「なぜ近視になるのか?なぜ近視が進むのか?」の原因を理解し
近視にならない、近視を進めないようにする、予防をするという発想です

それがもう一つの方法です

それは近くを見ても近視になりにくい仕組みを入れた
眼を守るための眼鏡を掛ける
、です

こちらは一般的によく知られている遠くをよく見えるようにする考え方と
まったく発想が異なります

近視にならないようにする、近視が進みにくくする、ということを目的に作る眼鏡です
残念ながらこのような眼鏡があること自体ほとんど知られていません

当店ではよく見えるようにすることも大切ですが
そもそも近視にならないように予防することのほうが
子供の将来の眼にとってとても重要と考えております


今と昔では近くを見る時間も環境も全く異なります
私がその考えに衝撃を受け、勉強させていただいている
視覚情報センターの田村先生は30年以上も前から
眼を守るための眼鏡の必要性を訴え続けておられます

その考えに共感し、当店でも田村先生と同じ考えで
眼の測定をさせていただいております

10歳ごろから視力低下し始める子が多くなります
子供は遠くが見えにくいことを親には言いたがりません
見えにくい、と言い始めた時には視力は0.1以下なんてこともよくあります

測定だけでも結構です
気になるお客様は測定のご予約お待ちしております

この点が1万個描かれている図は「スマホ脳(アンデシュ・ハンセン著)」に掲載されていたもので
この点1個が20万年前に人類がアフリカに出現して以来の1世代を表しています

最後の赤い点が
スマホ、インスタグラムなどのインターネットがあって当たり前の世界しか経験したことがない
この10年ほどに生まれた今の小中学生の子供たちです

スマホ脳では人類の脳はこのスマホ時代の急激な変化に適応できず
睡眠障害や精神的な病を患う人が急激に増えている、と指摘しています

人間の脳も対応出来ずココロを病むような今の生活環境の中で
スマホ、パソコンの画面を見るのはみなさんの眼です

当然、眼もスマホ、パソコンを見続けるように作られてはいません
遠くの獲物や敵を見つけるため、動物として必要な遠くがよく見える眼で生まれてきます

急激な生活環境の変化でスマホ、パソコンを見続ける今の時代では、
遠くがよく見える眼はもはや「眼が良い」とは呼べなくなってきています

眼が悪くなってから眼鏡を掛ける、という考え自体がまだ近視の人が少なかった時代の発想です
どうか、今のこの環境で生きる子供たちには近視になってからではなく
近視にならないように眼を守るための眼鏡を掛ける時代であることを知ってください